デミオについて

マツダDEMIOのある暮らし。

エンジン・トランスミッション

ギヤを1速に入れ、エンジンはアイドル回転で走ります。

そのときの車速が9km/h。

2速では16km/hとなります。

 

高速道路でよくある渋滞で、前に続いて走る速度が4〜6km/hです。

これはつらい。

クラッチをちょっとつないでは離すという操作を続けなければなりません。

少し流れたらクラッチをつないで左足を休ませることができない。

 

また、この車はクラッチをつないでエンストしそうになると、自動でスロットルを調整し、加速します。

 

それはもう、ぐんぐん加速し。

 

渋滞以外ですと、職場内道路やショッピングセンターの駐車場がつらい。

15km/hくらいで滑らかに走らせたいのに、1速だと遅くて、2速だと速い。

仕方無く1速でスロットルを調節して走るのですが、これがまた酷く大きな減速比で、ちょっと右足が動くと車がガクガク。

 

アイドル回転が速すぎることと、1速のギヤ比が適切では無い事が原因ですが、これには仕方の無い事情があるのだと考えられます。

 

1速の変速比をこれより小さくすると、坂道で発進する出力が得られないのが理由だと考えられます。

ならば、せめてアイドル回転を遅く出来ないのかと考えるのですが、ぼくが想像できない事情があるのでしょう。

 

1速と2速の変速比についても、何か事情があるのかも知れません。

しかし、果てしなく使いづらい事実があります。

 

エンジンのバルブスプリングを交換したら劇的に改善しましたが、使いづらいという点では変化がありません。

エンジン・トランスミッションの不満点

DEMIOの1.5ディーゼル 6MTでの不満。

信号制御されている交差点を左折するとき、10km/hくらいで滑らかに旋回するのに技術が必要なことと、シフトレバーが中立位置で停止せずオーバーランして4速に自動で入ること。

 

交差点を曲がる際には十分減速するのだが、1速だと遅いし2速だとはやい。

と言うわけで、2速でブレーキを使ってエンスト気味にまがるが、1速で中回転を維持してまがることになる。

2速で曲がるのはやはり危ない。

 

というわけで1速で曲がるわけだが、エンジンをそこそこ回しつつ、1速で滑らかに走るには、かなり気をつかって操作する必要がある。

バルブスプリングを交換すると劇的に改善されたけれど、やはりレスポンスの点で運転しづらい。

 

この1.5リッターエンジンは、走り出しのときのレスポンスが悪いくせに、そこそこ回っているときのしょうもないレスポンスに優れる。

これで安定して運転するには、やはり気をつかう。

 

ロードノイズ対策のポイント

ロードノイズを減らす・遮る対策について実験してみました。

 

A:フロア

施工に伴う脱着部品が少ない事と、後輪が近いと言う理由により、トランク部分へ制振材を施工して評価した。

荷室床面へ、積水化学 カルムーンシート及び大建工業 粘着遮音シート100Nを取り付けた。

カルムーンシート施工後は、「シャー」というロードノイズが明らかに減少している。

一方で、アスファルト及びゴムで構成された遮音シートを追加したとき、カルムーンシート単体施工との差異は認められなかった。

以上のことから、フロア全体へカルムーンシートを取り付ける事とした。

 

B:ホイールハウス

フロント部はスペース的に作業できないので、リアホイールハウスにおいて評価した。

カルムーンシートを取り付け、車外との換気用トンネル部に3Mシンサレートを取り付けた。

明らかなロードノイズ低減を認める。

当部位内装材へEPDMや発泡ウレタン系吸音材を取り付けると、更に静音を見込める。

 

C:Bピラー

シートベルト装置及び、TOPにエアバック装置があるので、下部に限って制振材及び吸音材を設置し評価した。

 

剥がれ等によりシートベルトと干渉しないよう十分な養生を行った。

なお、3Mシンサレートは、人の耳で感じられる様な吸音効果が無い。今回は断熱目的で取り付けている。

耳に近く、効果の高い部位である。

 

D:天井

天井でのロードノイズ対策はほとんど不可能で有る。

とても大きな効果を見込める、天井全面を吸音構造とする改造には、トップシーリングを大きく切断しなくてはならず、やってみたが無効であった際に原状復帰が困難である。

本当ならば高密度グラスウールを内蔵し、トップシーリングを切り欠いてサテン地で仕上げたい。

今回は断熱と雨音を殺すことに注力した。

天井の70%面積へカルムーンシートを取り付け、断熱材としてシンサレートを敷き詰めた。

なお、結露については配慮していない。

効果は抜群であり、雨音の高音成分がほとんど無くなった。

一方で、ロードノイズに対しては全く無効である。むしろ、柔軟性のある天井材と背後空間を利用した吸音構造だったと考えられる機能を殺したことにより、低音域での騒音は増しているかも知れない。

ただ、実走行においては、ロードノイズの変化を感じ取ることは不可能であった。

 

D:リアハッチ

リアハッチへカルムーンシートを取り付け、吸音材を詰め込み、評価した。

 

上部にある、この小さなスポイラー部から、とても大きな騒音が出ている。

深いプレスだからか、肉厚が薄く、振動により騒音を発している。

走行時に剥離した気流がぶつかったり、後部の圧力変動を受けることによるのだろう。また、雨音がとても大きい。

カルムーンシートを取り付け、シンサレートを詰め込んだ。

効果は抜群である。

デミオの騒音対策において、フロアと当部位以上に良い成果が得られた箇所は無い。

リアハッチ下部である。

メーカーエンジニアも、この部分については制振材を取り付けてきている。

しかし、カルムーンシートを増設することにより、明らかな騒音低減効果を得られた。

ただ、設置の手間を考えると、ユーザーが手間を掛けて制振材をアップグレードするほどの価値は無く、メーカーでの対応で十分と考えられる。

 

D:ドア

フロント・リアのドア4枚へ、制振材及び吸音材を設置し、評価した。

ドアヒンジ部へカルムーンシートを取り付け、ドア中央部へレアルシルトを取り付けた。

レアルシルトはカルムーンシートの派生品で、曲面へ良くなじむので用いた。

一方で、制震性能はかなり劣るが、ドア内部と言うこともあり、脱落しにくいレアルシルトをメインとした。

内装材の裏へはシンサレートを取り付けたが、これは断熱目的である。

これら全て、オーディオ音響的にはどうであったかわからないが、ロードノイズという点では無効であった。

一つ取り付けては走行するという手順を踏んだが、ドアヒンジ付近へカルムーンシートを取り付けたところ、ロードノイズの減少を認めた。

これはスピーカーホールから手の届く部位であり、比較的容易に設置できるが、そこまでして行う対策とは考えられない。

 

E:バルクヘッド

エンジンルーム側上部へカルムーンシートを取り付け、評価した。

車内側からは手が届かない部分であるが、エンジンルーム側ワイパーを取り外せばアクセス可能。

カルムーンシートを取り付け、高温になることから、テープで補強した。

雨水とウォッシャー液が流れる雨樋であることから、テープには防錆材である三井鉱山 ZAPテープを用いた。

実走行において、効果は全く認められなかった。

当部位の騒音対策は相当に入念な作業を必要とする壁の二重化が必要であり、今回の様な対策は無効である。

車内側のフェンダー部へと続く部位。

取り付けられている機器のために、部分的に遮音されていない。

50mm厚の発泡ウレタン系吸音材を取り付けた。

全面に施行することは困難であり、100mm×50mm等、小さく切断した物を複数貼付け、面をカバーした。

とても作業性が悪い。

ロードノイズに対し、とても効果的であった。

元々、アテンザ以上に防音対策をされてあったが、サイド部分が抜けているなど、もう一歩頑張ってくれるとありがたい。この部分は大きな効果を得られるだけに残念である。

 

F:シャーシ

各部へカルムーンシートを取り付けたが、ナンバープレートを取り付ける前に工事を行ったため、効果を確認できていない。

 

G:フロントフェンダー

フロントフェンダーの末端にある遮音材の隙間を埋め、評価した。

エンジンルームの音を遮る目的で遮音材が取り付けられている。

しかし、隙間が大きいので、EPDMを用いて塞いだ。

20mmのEPDMを詰め込んだので、遮音効果は見込める。

しかし、感じられるほどの変化は無い。

気分的なものであるが、メーカーできちんと塞いでくれるとありがたい。

 

H:ドアのウェザーストリップ

EPDM製のモールを用いて、ウェザーストリップを2重化し、評価した。

基本的な事であるが、有効である。

 

I:サイドウィンドとサッシ部の段差(作業予定)

窓ガラスとサッシ(ゴム部)の段差が大きく、車自体がミドルノーズ形状であることもあり、100km/hといった高速走行時に空力騒音が大きい。

粘着テープを用いた実験では、明らかに良い変化がある事から、靴のかかとを修理するようなゴム状のパテを用いて、なだらかに仕上げると騒音は減少するはずである。

また、ドア上部に吸い出し音を防止するパッキンが取り付けられているが、ドアを閉じたときにV字型の凹みとなってチリに存在する。

凸型にして、ドアを閉じると隙間を段差無く塞ぐ様な形状であることが望ましい。

ロードノイズ対策

時速90キロを超えるような速度だと、ロードノイズと空力騒音が大きく、とても気になります。

少しでも軽減できないだろうかと、考えてみました。

 

1:タイヤから発せられる破裂音(シャーという音)の高音成分を殺したい

2:後部から聞こえてくる風切り音を止めたい

3:冬場に肩が冷えるので、Bピラーへ断熱材を取り付ける

 

この3ポイントについて、簡易的な作業を行いました。

 

1:フロントタイヤからの空気破裂音の耳障りな音を緩和する

音を消すことは出来ませんので、気になる高音域を減衰させる事を目指します。

対応が必要な箇所はフロントフェンダー車内側。

 

アクセルペダルの右上に鉄板むき出しの空間があります。

この写真の右側にもその空間は広がり、ECUの様な物が取り付けられています。

この部分から耳障りな高音成分が侵入していると目星をつけました。

スペースと施工性と対応周波数から、低コストでもあるウレタンフォームを使いました。

910×600×50mm厚 で1枚2800円もする、少しお高いウレタン素材です。

取付には、スプレー式接着剤とホットボンドを使いました。

 

2:後部から聞こえてくる風切り音

ハッチ廻りを気密するのも重要ですが、もう一カ所盲点があります。

 

リアハッチのパネルそのものが振動して音を出しています。

この部分は剥離した気流が再びぶつかったり、車体後部なので圧力変動が激しい場所です。

パネル自体が振動することによる騒音があります。

ですので、メーカーも制振材を取り付けてあります。

今回はそれの廻りに積水化学のカルムーンシートを取り付けました。

その後、断熱目的で3M シンサレートを敷き詰めてあります。

ここは騒音が大きく、開口部も広く作業性が良いので、メーカーも制振材を取り付けてあるというわけです。

 

3:冬場に肩が冷えるので、Bピラーへ断熱材を取り付ける

シートを下げた状態で座ると、丁度肩にBピラーがくっつきます。

寒いです。

そこで、Bピラー内へ3M シンサレートを貼り込みました。

シートベルト装置がありますので、入念に剥がれ防止と擦れ対策を行います。

 

 

 

雨音をとめる

マツダの自動車って、雨音大きくないですか?

中低域の車内騒音を吸音する為、天井は柔軟性のある素材と僅かな吸音材で構成されています。

今回は、そんな設計思想を無視し、雨のボタボタ音をどうにかしようと思います。

 

下準備として、A・B・Cピラーのカバーを取り外し、次いでトップシーリングを撤去します。

床やドアと異なり、この作業は簡単です。

 

カプラーやウォッシャー液チューブを引き抜き、リアゲートから取り出します。

寸法的にはキチキチなので、二人で作業する方がいいでしょう。

ウォッシャー液チューブをカプラーから引き抜くとき、洗濯ばさみの様なピンチで両側を挟んでおきましょう。

圧が掛かっているので、ウォッシャー液が流れ出しますので。

 

トップシーリングは柔軟性のある天井と吸音材の組み合わせで、天井と屋根の空間を利用した中低域吸音を狙っていると考えられます。

 

車体側の天井には、高張力綱のフレームが走っています。

 

今回は、工業分野で実績のある、積水化学 カルムーンシートを取り付けます。

ちなみに、姉妹品とされているレアルシルトは、騒音対策に使えません。

その様な性能を有していないのが理由です。

自己粘着性があるので、この様に切って貼り進めます。

バッキング材に厚みがあるので、金切りはさみが必要です。

曲面の大きな部分は小さめにカットして天井となじませ、平面面積の70%へ取り付けます。

 

カルムーンシートの端部はガラスクロステープで補強します。

自己粘着性だけでは、夏場に剥離してしまいます。

(床に設置する場合でも、剥がれるのを防止するために必要です)

 

断熱を目的に、3M シンサレート(吸音機能付き品番)を設置します。

断熱材として高性能とは言えませんが、それなりの性能を有しています。

カタログには騒音を吸音するとありますが、実際の環境で感じ取れるような吸音性能は全くありません。

自動車メーカーは吸音目的にピラーなどへ設置していますが、おまじないにもなりません。

これは実験すればすぐに体感できる事実です。

今回は寒いのが嫌なのでギッシリ設置しました。

 

内装を取り付けると完工です。

雨音はかなりまろやかになりましたが、低周波音ばかりになるので違和感を感じるかも知れません。

そう言う物です。

内外装脱着に必要な道具

8mmと10 mmと14mmのソケットレンチ、プラスの2番ドライバーがあれば、ほとんどの事ができます。

 

DJデミオのフロントバンパーは、主にクリップ外しと8mmのレンチで外せます。

リアバンパーも同様。

 

内装周りでは、10mmのレンチとクリップ外し、それにテコの様なクリップ外しがあれば万全。

ドア・センターコンソール・ピラーカバー・マツダコネクトを脱着できます。

 

自分でLEDやカーナビを取り付けたいという人は、これらの道具を購入しておくと、とてもスムーズに作業できるのでおすすめです。

 

とくにクリップの取り外しには、専用のクリップ外しが便利ですし、劣化して固くなったクリップも壊すことなく取り外せます。

尖った平らな先端が、固いクリップを壊さず引き抜きます。

デミオでは、バンパーの取り外し、ドアの内張り取り外しに使います。

ドアの内張りはこのタイプのクリップが1箇所なので無くてもかまいませんが、バンパー脱着にはクリッププライヤーがあると、とても作業が楽です。

 

ドアの気密を高める

デミオは外の音が良く聞こえる。

窓ガラスが薄いとか、そんなのが理由なのでしょうが、出来る事を考えてみました。

 

ドアのモールを何重にもする。

 

課程用のドア隙間テープを使って、ドアのモールの内外に、もう一周モールを作る。

3Mの物はEPDM製で、自動車に使われているものと遜色有りません。

違いがあるとすれば、裏に貼られている両面テープくらい。

エンジンルームに使うとどうか分かりませんが、ドアのモールに使うのなら問題はありません。

 

ただ、これらは自動車用では無いので、両面テープがあまり強くありません。

冬場に貼ると、接着力が弱くて剥がれることも。

 

気に入らなければ比較的簡単に引っぺがせるメリットもありますので、あちこちに貼ってみてから考えてみたら良いと思います。